本田真吾『卓球Dash!!』第1巻

卓球Dash!! 1 (少年チャンピオン・コミックス)

卓球Dash!! 1 (少年チャンピオン・コミックス)



いやあ、茨城(「いばらぎ」にあらず)ネタの宝庫であることよ。しかしだ、茨城の人は「いばらぎ」といわれるのを嫌うのには一体どんな根深い理由があるのやら。「いばらき」ですよ「いばらき」。
あー、「ロッコク」に「カッパの里」に「牛久大仏」、「HOT SPAR」、そして「MAXコーヒー」と。あの甘ったるいMAXコーヒーが茨城・千葉・栃木限定なのは知ってましたが、販売元の利根コカコーラボトリングが千葉県野田市にあり、しかし工場は茨城県土浦市にあると、そんな情報は知りませんでしたよ。って知ったからといってどうだということはないのですが。
マンガとしてのおもしろさ、画の味わい、卓球という素材のポイントの引き出し方など、今のところそれほど飛びぬけているという感じは正直なところしないのですが、しかし普通に楽しめる作品。それ以上にローカルな土地を舞台に設定しているところがよい。東京ではなく。そういう部分、思い切る必要があって、実は簡単には出来ないように思うのだけれど、それをやっているところはすごいと思う。土地のネタはうまく生かすと思い入れと結びついて強いなあ。現実の「生活」と「創作」が交錯する部分でのおもしろさ。