犬上すくね『恋愛ディストーション』第5巻

恋愛ディストーション 5 (ヤングキングコミックス)

恋愛ディストーション 5 (ヤングキングコミックス)

恋愛ディストーション』読んでいると、深い意味での幸せな気持ちになれる。
どうにも薄っぺらさを感じてしまうような、つまりはドラマティックだったり大仰だったりする幸福感ではなくて。
手の届くところの、または手の届いたことのあるところのものが描かれているからだろうか。


収録の各話から、いくつか。

第1話「線上の遠距離恋愛

大前田君のすばらしきあいかわらずの犬っぷりが読めたので満足。や、彼の気持ちはよおっく分かりますが。

第2話「ヒゲよさらば」→第3話「クレイジーガール クレイジーフィーリング」→第4話「Scene through」

よかった、ついに山野辺君が報われてる。ある程度(笑)。
里中秋子さん。ひげを触る。腰を触る。おせんべの袋に手をつっこむ。
あー、こういう「おちゃめな登場の仕方」ができるひと(子)って、結構身近にもいたなあ。
自分の経験から勝手な想像をすると、無意識(だと思う)に、こういうコミュニケーションをとれるひとって、人生の何らかの部分で幸福な体験をしてきたんじゃないかなと思ったりする(またはその正反対の経験かもしれないが)。
まあ、嫌悪感を抱いている相手にはしないだろうけど、大部分は無意識なんだろうな…。んー、違うかも。性格には無意識と意識の中間か。もし、これがすべて計算されていうことだったら、私は泣くね。あーワケわかんなくなってきた!
なんというか、こういうのって気質というべきものなんだろうけど、そういう気質って、あこがれる。

読み切り「ベビーシナモン」

177ページから178ページへの展開には笑った。
まさに、

「ええええええ〜〜〜〜〜!?」

という反応しか。
そして、その先の展開…。
うわあうわあうわあうわあい!! だんだんだんだんだん!!
あまりにも「ズッギャァァァン」なんで、叫んで机を叩いてしまいました(心の中で)。


表紙カバー下にあるようにまだ続いてくれるようですので恋ディス。楽しみなのです。1から4巻の感想も書きたいですしね。